専任技術者一覧表の書き方【建設業】
専任技術者一覧表は建設業許可申請に必要な閲覧書類の一つです。
この記事は「架空の建設業者を想定して、実際にロールプレイ形式で申請書類を作成する」という企画の第4回目です。
今回は前回作成した申請書類の続きから作成していきます。
なお、前提条件は第1回から変化ありません。
まずは、第1回の前提条件を確認してからこの記事を読み進めることを推奨します。
①:【建設業】申請書等の書き方:①許可申請書
②:【建設業】申請書等の書き方:②役員等の一覧表
③:【建設業】申請書等の書き方:③営業所一覧表(新規許可等)
目次
1 専任技術者一覧表の概要
専任技術者一覧表の記載事項は以下の通りです。
- 申請日
- 営業所の名称
- 専任の技術者の氏名、フリガナ
- 建設工事の種類
- 有資格区分
実際のフォーマットは以下の通りです。
481866.xlsx (live.com)【広島県HP】
2 作成要領
2-1 申請日
申請日は役所の窓口に提出する日を記入します。
しかし、実際には空欄のまま提出しても受理してくれるようです。
今回は前回に引き続き令和5年10月10日とします。
2-2 営業所の名称、専任の技術者の氏名、フリガナ
「本店」または「本社」、その他の従たる営業所の別を記載します。
なお、1つの店舗に2名以上の専任技術者がいる場合は2人目以降は「〃」で略すことができます。
今回の場合、専任技術者要員は本店に所属するD山D平のみです。
さて、ここまでを記載したものが以下の通りです。
2-3 建設工事の種類、有資格区分
専任技術者の担当する建設工事の種類を記載します。
今回は内装工事なので「内」とし、後ろにコード番号を付けます。
コード番号は以下の通りです。
一般許可の場合
※1 専任技術者になることができる資格・免許等コード番号一覧表(令和5年7月以降) の表において〇と◎のもの
特定許可の場合
※2 専任技術者になることができる資格・免許等コード番号一覧表(令和5年7月以降) の表において◎のもの
※3 専任技術者になることができる資格・免許等コード番号一覧表(令和5年7月以降) の表において〇のもの
今回の場合、専任技術者要員のD山D平は内装工事で10年の実務経験があり、二級建築施工管理技士(建築)を保有しているため、双方の有資格者です。
しかし、実務経験より国家資格のほうが圧倒的に申請が簡単であるため国家資格保有者として申請します。
そのため、今回は一般許可で内装の国家資格なので「内ー7」となります。
なお、実務経験での申請が難しい理由については「機械器具設置工事と清掃施設工事の特定許可取得要件について 」で解説しております。気になる方は参照してください。
次に、有資格区分は国家資格の場合は専任技術者になることができる資格・免許等コード番号一覧表(令和5年7月以降) を参照します。
表を見ると、二級建築施工管理技士(建築)は「21」であることが分かります。
さて、ここまでを記載すればいよいよ完成です。
今回は以上で終わります。最後までご覧いただきありがとうございます。
次回は工事経歴書を作成していきたいと思います。
この記事が建設業許可の取得を検討されている方の参考になれば幸いです。
また、この他にも有益な情報を逐次投稿しております。よろしければ他の記事もご覧ください。
投稿記事 - 熊谷行政書士法務事務所 広島県広島市 (lo-kuma.com)
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