飲食店営業許可申請書・営業届の書き方

飲食店等の営業許可を取得するためには、「営業許可申請書」や「営業届」を適切に作成し、提出することが必須です。
しかし、初めての方には、何をどのように書けば良いのか分かりにくい部分があるかもしれません。
今回は、広島市の営業許可申請書および営業届の具体的な書き方について、丁寧に解説していきます。これから申請を行う方はぜひ参考にしてください。

営業許可手続きの流れ(事前相談から営業許可、継続手続き) - 食品衛生に関すること|広島市公式ホームページ|国際平和文化都市 (hiroshima.lg.jp)

営業許可申請書・営業届の書式

食品衛生法の営業許可申請書の書き方

営業許可申請書は、営業を開始するための正式な許可を得るために提出する書類です。この書類には、事業者の基本情報や施設の詳細、取り扱う品目など、重要な情報を記載します。以下に、記載項目とそれに必要な内容を順を追って説明します。

1. 申請者・届出者情報

  • 氏名または法人名:個人で事業を行う場合は個人名、法人であれば法人の名称を記載します。
  • 住所:事業者の住所を正確に記載しましょう。法人の場合は、本店所在地を記入します。
  • 生年月日:個人の場合は必須項目となります。法人の場合は不要です。
  • 電話番号:連絡が取れる電話番号を記載します。法人の場合は、会社の代表電話番号を記載します。
  • 電子メールアドレス:今後の連絡手段として重要ですので、正確に記入します。
  • 法人番号(法人の場合):法人で申請する場合は、法人番号を記載します。

2. 営業施設情報

  • 施設の所在地:実際に営業を行う施設の所在地を正確に記入します。
  • 施設の名称、屋号または商号:施設の名称や店舗名、法人であれば商号を記入します。
  • 電話番号・FAX番号:営業施設の連絡先を記載します。
  • 食品衛生責任者の氏名:食品衛生責任者を選任する必要があり、その氏名を記載します。

3. 主として取り扱う食品、添加物、器具または容器包装

ここでは、主に取り扱う製品やサービスの内容を具体的に記載します。例えば、飲食店であれば「主に取り扱う食品」として「生肉、魚介類、野菜、調味料」などを記載し、製造業者であれば「包装材料」や「加工食品」などを列挙します。

4. HACCPの取り組み(該当する場合)

HACCPに基づく衛生管理の有無を選択します。該当する場合は、その旨を記載し、必要に応じて詳細な管理方法も追記します。

HACCP導入ガイド:食品安全管理の基本と義務化のポイント

今回は令和3年に義務化されたHACCPを解説します。HACCPは食品業界において重要な衛生管理手法で、食品の安全性確保の基準です。

営業届の書き方(新規・継続)

営業届は、営業を継続する場合や、新たに営業を開始する場合に必要です。新規と継続で手続きが若干異なるため、それぞれについて解説します。

営業届(新規)の記載方法

  • 氏名または法人名:新規の場合も、申請者や法人名を正確に記載します。
  • 住所・連絡先:申請者の住所と連絡先を明記します。法人であれば本社所在地を記載します。
  • 営業施設の名称と所在地:新規で営業を開始する施設の名称、住所、連絡先を明記します。
  • 取り扱い品目:新たに扱う予定の品目やサービス内容を具体的に記載します。
  • 衛生管理者:選任された食品衛生管理者や責任者の情報を記載します。

営業届(継続)の記載方法

継続届では、すでに登録された内容の更新がメインとなるため、新規届とは異なり、一部項目のみを記入します。

  • 変更箇所の記載:継続する場合でも、住所や連絡先に変更がある場合は、必ずその情報を更新します。また、取り扱う品目や施設の設備に変更があった場合も、詳細を記載します。
  • 施設の更新情報:施設の設備や構造が大きく変更された場合は、その詳細な図面や説明書も添付する必要があります。

営業許可申請書と営業届の違い

営業許可申請書は、営業の新規開始時に必須の書類であり、詳細な情報を提出する必要があります。これに対して、営業届は、すでに営業許可を取得した事業者が継続して営業する際や、情報を更新するための書類です。特に、施設の変更や営業形態の大幅な変更がある場合には、新たに申請書を提出することが求められます。

まとめ

今回は、営業許可申請書および営業届(新規、継続)の書き方について詳しく解説しました。営業許可の取得は、事業を開始するうえで避けて通れない重要な手続きです。適切に書類を作成し、必要な情報を漏れなく記入することで、スムーズに申請が通る可能性が高まります。この記事を参考に、正確な申請書類を作成し、事業の成功に向けて第一歩を踏み出しましょう。

最後に

今回は飲食店営業許可申請書・営業届の書き方について解説しました。

今回は以上で終わります。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。

この記事が飲食店営業許可について学びたい方の参考になれば幸いです。

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投稿記事 - 熊谷行政書士法務事務所 広島県広島市 (lo-kuma.com)

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